語られざる物語を伝える
この旅を始めた頃は、手織りの織物や天然染料の魔法についてほとんど何も知りませんでした。私たちは今も日々学び続け、作り手としてだけでなく、土地やそれを大切にする人々と繋がる人間として成長し続けています。
私たちの織り手たちは、私たちにとって最高の教師となりました。彼らは、工芸は決して人生そのものから切り離せないということを教えてくれます。
雨季になると、多くの人が田んぼに戻り、田植えや農作業を行います。このことから、機織りも自然と同じリズムで行われていることを学びました。季節とともに変化し、仕事、家族、そして大地とのバランスを保っているのです。
私たちにとって、これは単なる生産ではありません。私たちが尊重することを学んだ生き方です。彼らと共に成長するということは、こうしたリズムを受け入れ、ペースを落とし、一枚一枚の布に宿る物語を大切にすることなのです。